血中脂質のなかのトリグリセリドとは

血液検査の検査項目の欄にTGと表記されていることがあります。TGはトリグリセリドの略で、中性脂肪のことを指します。トリグリセリドは食事の中の脂質・糖質・炭水化物などから主に肝臓で合成される成分です。活動時や体内の機能を動かす細のエネルギーとして活用されます。体内には必要不可欠ですが、多く合成された場合には、肝臓や皮下脂肪として蓄えられます。摂取エネルギーが少ない時やハードな運動をすることに有効に活用されます。トリグリセリドは血中脂質の中でも活動時に不可欠なので、体内に蓄積量がゼロという状態はよくありません。多少の蓄積量を残しつつ、過剰な蓄積にならないように心がける必要があります。

 

トリグリセリドの数値が高い状態が続いた場合のリスクは、動脈硬化の発症率が上がることです。動脈硬化は動脈が硬くなって血液の流れを悪くする状態で、高齢者に多く見られる症状ですが、血中脂質が買い状態を放置すると、年齢に関係なく起こります。動脈が硬くなると血液の流れが悪くなり、心臓をはじめとする臓器に新鮮な酸素や栄養が届きにくくなります。さらに血液中に脂質が多いとドロドロの状態になるため、さらに流れが悪くなり詰まりや破損の可能性が高くなり、命の危険にさらされます。

 

トリグリセリドは食事や運動で簡単に増減するのが特徴です。極端に言えば、朝と夜を比べても血中脂質の量は違います。検査の結果、数値が高かったとしても体調不良があらわれる前に適切な解消方法を実行すれば問題はありません。ただ数値が高いまま放置して生活習慣を改めないと、動脈硬化だけでなく糖尿病・高血圧・脂肪肝などの成人病を発症したり、腎不全や甲状腺の機能低下など重篤な病気に進行することもあります。